中小企業においては将来の予測はとても大事だと思います。もともと脆弱な中小企業の財務基盤では将来予測を誤れば即倒産となってしまいます。特に新型コロナショック、急激な円安、資源高などなど中小企業を取り巻く環境は次々と変化しています。自社の運営を誤れば一巻の終わりです。
今は新型コロナショックも収束してAfterコロナとなっています。やはり、Afterコロナも環境変化です。例えば、2020年に始まった「ゼロゼロ融資」の返済が始まります。そして、マイナス金利が解除されるので金利も上がります。甘~い甘~い給付金や助成金も縮小されていっています。大企業がドンドン賃金を上げているので中小企業も人件費も上げなくてはなりません。どれをとっても中小企業にとっては厳しい状況です。
そのような中で中小企業経営者は自社の将来を予測して次々に環境変化への対応を意思決定しなければなりません。しかし、中小企業経営者の将来予測がとても甘く、意思決定の先延ばし、行動に移すスピードの遅さが目立ってきています。
さて、何故、三流アホ経営者はこのようになってしまうのでしょうか?それは将来予測を誤っているからだと思います。将来予測を誤る理由には3つあります。
- 現状を直視しない
自社の置かれた環境を直視していないあるいは無能なために自社の財務状況がわからない。自社の当座比率や自己資本比率がわからないので近い将来資金ショートしそうなのに気づいていない三流アホ経営者。
こんな経営者は自社の決算書を読めない、そして更に決算書を読めない三流税理士に相談をします。 - 情報が偏っている
中小企業経営者は同業者と本当によく付き合っています、地元の経済団体などの限られた人々といつも付き合っています。だから、情報が限られているばかりでなく偏ってしまっています。
そして、大体ダメな経営者はダメな経営者と付き合っているので自社だけがダメではないんだと安心しています。類は友を呼ぶです。 - 先入観がある
今までも大丈夫だったのでこれからも何とかなっていくという先入観を持っています。しかし、新型コロナショックなど過去に経験がないことが次々と起こってきています。
これからも人口減少、世界経済からの脱落など今までに経験したことがない経営環境が次々に起こってくるので先入観があると環境変化についていけなくなります。
さて、中小企業経営者の皆さん、①~③の理由に当てはまりませんか?私は大丈夫と思っているあなたが一番危ないのです。
今日の所感:自社の将来予測を誤らないようにしましょう!!