「最後の仕事」

経営者で最も重要な仕事が後継者の育成です。後継者の選択は親族、社員、外部からの招聘などがあります。昭和や平成の時代は後継者の中心は親族でした。理由は

  1. 個人資産の担保提供・借入の個人保証
  2. 市場が拡大していたので無能な親族でも事業を継ぐことができた

などです。

しかし、令和の現在は銀行が個人資産の担保提供や個人保証を求めなくなったことと親族だといって無能な後継者が事業を継続できるほど中小企業の経営環境が甘くなくなったことなどで親族が後継者になる必要が無くなりました。

SMCグループも私の後継者は親族ではなく西川税理士(42歳)です。私は昭和64年に独立開業して今年で35年になります。1980年代には企業30年説が唱えられていました。理由は色々ありますが1人の経営者が全力で経営するのは30年が限界であることがその根拠にあります。そして、30代の頃、私はセミナーなどで「30年以上社長をやっている人は事業承継に失敗した人」「60歳を超えて社長をやっている人は時代に着いていけない」等と宣っていました。

さて、今の私はどうでしょうか?「経営トップになって35年」「年齢は64歳」です。私が30代の頃批判をしていたダメ経営者にピッタリ当てはまってしまっています。

さて、そこで今年2023年12月にはSMCグループの代表を西川税理士に譲ることにしました。2024年からは会長でなく、顧問としてSMCグループに関わっていこうと思っています。

代表を降りようと思った一番大きな要因は2つです。

  1. チャットGPTなどの新しい情報についていく気がしなくなったこと
    経営とは経営環境の変化に着いていくことが最重要にもかかわらず、今の私の感覚ではとても変化の激しいこの経営環境には着いていけなくなってしまったこと
  2. 組織のルールの徹底が緩くなってしまったこと
    最近、西川税理士から「代表、最近はしつこさが無くなりましたね。」と言われたのがショックでもありましたが真実だと思いました。

さて、以上の理由で代表を降り、2024年からは西川税理士が代表を務めます。中小企業を良くして100年企業を作ることを目標にしている限り、西川に自由に経営をしてもらいたいと思っています。売上や利益が減ろうが関係ないです。中小企業を良くすることがSMCグループのすべてです。

今日の所感:もうすぐ最後の仕事を終えます!!
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