「大口取引」

中小企業の取引で自社の売上げに占める得意先の割合はとても重要です。私は20年前ぐらいはある1社の売上に占める割合が20%を超えると運命共同体になってしまうので危険ですよと忠告していました。しかし、最近は20%ではなく10%を超えると運命共同体になってしまうとアドバイスするようにしています。

ところが技術もなく下請け体質に染まっている中小企業は1社当たりの売上の割合を増やす傾向にあります。それは営業が楽だからです。更にその得意先の言いなりになって商品を作れば簡単に売れるからです。自力で商品開発もする必要がありません。私の周りでは下請けは大変という三流アホ経営者がいますが私からみると楽だから自分が選択しているんでしょう。それを大変と言っている姿を見ると滑稽でさえあります。
さて、大口取引のデメリットは

  • 取引先の言いなりになってしまい自由度を奪われてしまう
  • 取引先からの値下げ要求が頻繁にくる
  • 利益率が低くなる傾向がある
  • 売上に占める割合が大きいので取引を失ったときのダメージが大きくなる

などがあります。

1社当たりの売上に占める割合が必然的に大きくなる会社の特徴は

  1. 営業が弱い、御用聞き営業しかできない
  2. 技術力がない 単価が安くても何とかやり繰りする
  3. 社員の給料が安い
  4. 設備投資も必要最低限しかやらない、補助金を当てにする

などなど
私にとって下請け(大口取引)は本当のビジネスとは思えません。単に指示されたものを安い単価で作る外注先でしかないですね。

今日の所感: 勇気を持て下請けから脱出しましょう!!
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