私の経営の定義は「経営とは人を通してことを成すこと」です。会社の実態は究極的には人の集まりです。しかも、会社は単なる人の集まりではなく目標(進むべき方向)が定まった組織です。ここが同好会などと会社が違うところです。
中小企業には上場会社のようには優秀な社員は殆ど入ってきません。そこで、京セラの稲盛和夫氏も日本電産の永守重信氏も同じことを言っていますが「中小企業には歩しか入ってこない、金や銀は上場会社に行く。歩でも鍛えに鍛えればト金になる」。中小企業の「鍛えに鍛えれば」とは、以前であればブラック企業で教育の一環として徹夜をさせたり、休日出勤をさせたりして(当然サービス残業です。)、1日でも早く仕事を覚えられるように厳しく育成をしてきました。
ところが最近ではこんなことをしていれば犯罪になってしまうので長時間労働をさせることはできません。そこで、重要となってくるのはどのようにして社員を鍛えるかです。やはり、現在では鍛える=教育だろうなあと思っています。
教育にはOJT、OFFJT、勤務時間内教育、勤務時間外教育、社内教育、社外教育などなど、色々あります。どのような教育するかは会社によって様々だと思います。そして、今は中小企業にとってどのような教育するかがとても重要になっていると思います。
SMCグループもどのような教育が効果があるのかを試行錯誤しながら進めています。恐らく、この試行錯誤は順次改善しながら環境に合わせて永久に続くことだと思います。
最近、感じることは会社の成長とは売上・利益・資金の増加など数字に表すことはできますが、これらは数字の結果でしかないと思っています。
真の意味では社長を始め社員の成長があって初めて会社の成長に繋がると思います。冒頭に書いたように会社という組織の実態は人の集まりです。
だからこそ、人の成長があって初めて会社が成長するものです。
そのためにも、社員を大切に大切に育てなければならないと思います。