生産性と効率化は同じような意味に聞こえます。しかし、似ていますが見ている視点が違います。効率化は一言で言えば「無駄なく仕事をすること」です。同じ成果を出すのにより少ない時間・人数・コストで済ませることです。一方、生産性は「投入した資源に対してどれだけ価値や成果を生み出すか」です。
効率を算式で表すと
効率 = 産出量 ÷ 投入量
我々の会計事務所の業界であれば、例えば
100件の仕訳処理(産出量) ÷ 10時間(投入量) = 10件/時間
を
100件の仕訳処理(産出量) ÷ 5時間(投入量) = 20件/時間
にできれば、効率化に成功したことになります。
AIの活用はこの効率化にはとても役立ちます。しかし、AIの活用で効率化が出来たとしても競争相手もこれをやれば効率化は同じになります。今は先行していても近い将来には必ず誰でもAIを使って効率化をするのでAIの活用は差別化というより活用しなければ競争から落ちこぼれてしまうと考えた方が良さそうです。だから、先行している意味は殆どありません。AIに関しても導入が早すぎると損をするので中盤より少し後ろから着いて行けば良いと思います。
生産性を算式で表すと
生産性 = 付加価値 ÷ 投入量
我々の会計事務所の業界であれば、例えば
年間顧問報酬50万円 ÷ 50時間 = 1万円
を
年間顧問報酬75万円 ÷ 30時間 = 2.5万円
にできれば生産性向上に成功したことになります。この算式で言えばAIは分母の投入量を減らして効率化することに役立ちます。分子の付加価値はみんながAIを活用するようになれば増やすことは出来なくなります。(今はAIを使えば付加価値を増やすことが出来ますが2~3年後にはみんながAIを利用してコモディティ化するのでAIで付加価値を増やすことは不可能です)
中小企業が付加価値を増やすためにはやはり人材教育しかないと思います。AIの活用でも新商品開発でもマーケティングでも営業でも人がやるしかないのです。
結論です 生産性の分母を小さくするための効率化は手段です。そして、生産性が目的なのです。
